子育てと人材育成

先日、とあるテレビ番組で東京大学卒業の著名塾講師が「スマホの脅威」について話していたのを興味深く聴きました。子供は3歳までにコミュニケーション能力がつくかどうかが決まると話していました。人間の脳は3歳までに言葉を与えられ続けることでそれに対して反応するようになるので、親がスマホに夢中になりしゃべりかけないと子供は馬鹿になっていくと話していました。私も脳科学の雑誌か本で同じようなことが書かれているのを読んだことがあります。

人材育成にもこれと同じようなことが言えます。育成される立場の人(トレーニー)は育成担当者(トレーナー)から絶えず見られていると感じることで教わったことに対して前向きに作業を続けることができます。毎朝、トレーナーが彼らに挨拶をするだけでも行動パターンが変わってくるといわれます。トレーニーにとっては、トレーナーから受ける「刺激」は大変大きなものがあるということです。

人手不足が言われ続けている昨今ですが、大手企業に採用された人材は3年以内に30%が退職している事実があります。単純に企業とのミスマッチと一言で片づけられています。そうでは無くて、企業側のトレーナーになるべき人がトレーニング方法を学習し続けていないことに問題があるのです。仕事をある一定期間続けているのだから、人に業務や作業のコツを教えることができるだろうと考えている経営者が数多く存在します。

トレーニングには「準備」することはとても重要です。「段取り8分」といい、準備さえできていれば、ものごとはほぼ成功するという名言です。トレーニングの4条件として、「準備」「説明」「実行」「評価」があります。元海軍軍人の山本五十六の言葉に「やって見せ、言ってきかせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」という名言があります。親が3歳までの子供に行う「語りかけ」はこの準備にあたると言えます。子供を持つ親には、このトレーニングを成功させるためのチャンスが与えられていると感じることが重要です。呑気にスマホばかりいじっていると子供が馬鹿になると同時にトレーニングの機会を失ってしまいます。