男性の育児休暇取得
2021年6月7日付けの新聞の記事に、男性の育児休暇取得に対して邪魔をしているのは上司や同僚で41.2%が否定的であるとありました。育児休暇は人材育成のノウハウを取得できる絶好の機会なのに、私はこの記事に対して違和感を覚えました。
中小企業であれば、マルチタスクを基本としていないと会社の業務が停滞してしまいます。一人で何人分もの仕事が可能でないと会社の業務が上手く回っていきません。そのことを理解して円滑に事業運営をしていくことが上司の役目です。
新聞記事の上司とは、恐らく人材育成について学習を怠っている男性上司だと推測できます。育児と人材育成とはかなりの部分で共通することがあります。このことを知らないのは、かなり情報不足であると思います。働き方改革に関する書籍はかなり多く出版されていますので、知らないことのほうが珍しいことです。
男性の育児休暇取得を積極的に進めていく企業には、優秀な人材が集まってきます。育児と人材育成は類似点が多く、企業にとって人材育成の絶好の機会だといえます。人が減るから困るのでは無く、マイナス一人でも通常業務をこなせるような体制づくりをしていくことで生産性の高い企業経営ができるようになります。人事戦略が企業の根幹にかかわるものだと経営者の方は自覚する必要があります。