人材育成について考える

賃上げに関する記事が毎日のように新聞に掲載されています。ただ、いかに正しい情報を認識し自社を存続させていくかが経営者に求められています。マスメディアの情報は情報を誇張して記載されていることが多く全てを信用できない時があります。給与を上げることは悪いことではありませんが、全ての従業員を一律に上げることに関しては問題があります。

これからの時代は、正しい情報を基に自分で「物事の良し悪し」を判断できる人が必要になります。これは経営者が従業員を育成していかなければならないことを意味します。従業員に考える習慣を身につけさせるためには、日々、従業員と面談し評価し課題を解決するための意思決定権を彼らに権限移譲をしていくことが必要です。

人手不足だからそれができないと嘆く前に、今いる人材をどのように育成していくかを考えてください。良い人材は「採用する」のでは無く「育成する」ものなのです。能力開発をおこない定期的に面談(短時間の立ち話でも可)をし、達成した課題をきちんと評価し次に新たな課題を与えてそれを見守っていく。このことを繰り返していけば課題解決型人材が増えていきます。能力評価システムを構築し、人事考課をおこない、定期的に給与査定を実施していけば人材は紹介によって増加していきます。

これからは経営者が正しい考え方を持っていないと企業の存続が危うくなってきます。人材をいかに育成していくかは経営者の対応一つにかかっています。自分自身を変革させなければならないということに経営者が気がつかなければなりません。人は百人いれば百通りの対応が必要です。一律に給与を上げることを止める時期にきているといえます。課題解決型人材を育成して30年後も自社が存続できているように企業文化を変革していきましょう。