良い人材は年収を上げても定着しない
ソニーなどがAI関連の技術者に対して高額な報酬で採用を決めています。これはAI関連技術というジョブショップ型の採用に対して行っているようです。ジョブショップ型は成果主義との相性は良いので上手くいくかもしれませんが、一般企業が同じ方法を取ると失敗する可能性があります。今後どうなるかは継続して追跡調査をしていく必要があります。
ジョブショップ型で決められた仕事を確実にこなしていくものでしたら、成果主義でも良いとは思いますが、そこにも「評価」という制度は必要になります。他社と比較して高い給与だけを広告塔のように打ちだして「人材」を採用していると確実に失敗をします。
外部の企業に研修を丸投げすることが多い昨今の状況ですが、そもそも、4月に新卒として一括採用することに意味があるのでしょうか?現在の企業の人事体制を見ると企業研修を外部の企業に丸投げしていることが多く見受けられます。自社での一貫したポリシーもないのに4月に一括して採用する意味がどこにあるのでしょうか? 私が知っている研修会社はユニークな研修を行います。一昨年、私はそこの研修を手伝わせて貰いました。某大手企業の人事研修のアシスタントです。チームワークの醸成、コミュニケーションスキルの確立など、他社には無い面白いプログラムでした。この時も某大手企業の新入社員研修でした。
良い人材を獲得したいと思うのであれば、通年で定期的に一定数の人材採用を行うべきだと思います。一人のみの採用は控えたほうが賢明です。また、良い人材は採用するのでは無く、育成するものです。最低賃金は毎年上がるものでしょうから、それよりも5%以上高く設定をして採用活動を行い、人事考課を行いながら、定期的な評価をきちんと行えば、優秀な人材は育ってきます。人は伸びるスピードが違うので、個々に丁寧に評価をしていけば、企業が求める人材は育ってきます。企業の経営者は人に目を向けて投資する機会を間違えないようにして貰いたいものです。