少子高齢化からの脱却
2月3日の新聞のコラム欄で、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏が「少子高齢化対策」の提言をしていました。内容を読んで頷けることが満載でした。その中の一節に少子高齢化を克服するためには、日本ではびこっている「男尊女卑意識の払拭」が必要だと語っていました。
頷けることばかりで感心してしまいました。クォータ制の導入、「配偶者控除・第3号被保険者の撤廃」をおこない仕組みを変えないと人の意識は変わらないという内容です。「育児休業は留学と同じ考え方を持ち、給与は全額を保証する」などと企業経営者が聞いたら、異論を唱えそうなものばかりでした。
しかし、この考え方は、パートナーの子育て参加を促すために有効な手立てではないかと思えます。私の悔いの一つに過去に「子育てに参加できなかった」ことがあります。一年間会社を休んで子供と接することができなかったという残念な思いがあります。今、近所で遊んでいる子供たちを観察していると「子供は妄想の天才」だなぁと思います。彼らの妄想からは様々なアイデアや気づきが発見できます。子供を一度観察してみてください。「ヒラメキ」が数多く発見できるはずです。何よりも他人に対しての「遠慮」がないのが素晴らしい。
このブログでは、説明し尽くせないくらいの「議論」になりますが、様々な課題を議論するためのきっかけにはなると思います。大企業に受注単価を上げて貰わないと、中小企業では人員を増加させられないのは事実です。そのために420兆円も眠っている大企業の社内留保金額を10%(42兆円)程度を単価増につなげて貰うことはできないでしょうか?日本の99.7%を占める中小企業が「ものづくり」「サービス」の高品質さを維持させるためにも、お願いしたいと思います。また、現行の税制の改編も検討する時期にきていると思います。皆さんも一度、ご自分の会社で議論されることをお勧めします。