粒あん考
この一週間で粒あんを食べる機会が多くありました。普通に粒あんの今川焼を食べた翌日には、豆乳粒あん、抹茶粒あんなどと面白い味の今川焼を楽しみました。種類は十勝大納言でした。ちょっと甘さが強すぎたので、もう少し甘さを抑えて欲しいところです。あずき本来の味を楽しみたかったと思います。
小豆には、いろいろな種類があるので、私はどれが優れているなどと決めつけることはできません。小豆の生産量をみてみると日本の生産量の4分の3を北海道が占めています。他にも丹波や備中があり、この生産地が日本の三大生産地と言われています。小豆の種類では、大納言の他に中納言、白小豆、黒小豆があります。私は、ポピュラーな大納言がすきです。特に希少で高価なものといえば、備中白小豆で小豆の中でも最高級と言われています。粒あんの食べ物では、最中、ドラ焼き、タイ焼き、今川焼そしてアンパンなどがあります。小豆の食べ物の中で、おめでたい席に現れるのがお赤飯です。これは、主食(もち米)の色付けや栄養分の補充に利用されています。
人は、食べ物を「投機」の材料にも利用します。昔から、「素人は小豆と生糸には手を出すな」など言われていたくらいですから、価格の暴落などで破産した人もいたようです。本来の目的から、かなりズレたことに使われていたのは事実ですが、そんなことに利用しても「バチ」は当たらないのでしょうか?
昔から、人は小豆を食べ物だけでなく、投機、音楽、占いなどにも利用していました。よく考えるもので、感心してしまいます。また、小豆に「人の顔」を描いて芸術品に仕立て上げてしまう人間もいました。色々なことにチャレンジする精神は大切なことだと思います。ただ、本来の目的から大きく外れるようなことだけは止めて欲しいですね。特にギャンブルだけには使用されて欲しくはありません。カジノで「備中白小豆」がコインの「代わり」に使用されるのだけは、粒あん愛好家としては御免こうむりたいと思います。議員の方にはお願いします、禁止する法律を作ってください。食べ物を「粗末に」扱うヤカラは、この世からトットトいなくなって欲しいものですね。カジノ法案が成立するのをふとテレビを見ながら思ってしまいました。