人材育成は根気との戦い
人材育成をするには、経営者の本気度が問われます。システムが無いところから構築するのには少なくとも1年の期間を要する、あるいはそれ以上の期間が必要と「覚悟する」ことが必要です。
具体的にはスキルの見える化(マップ)をおこなって、会社が求める能力を従業員に提示する必要があります。次にそれを従業員がどのように身につけるのかを提示します。「スキルの身につけ方」が解らない人には教えなければいけません。教え方が悪いと停滞が起こり会社にとって悪影響が及びます。これらの問題を解決して初めて給与評価(人事考課)をおこなうことが必要です。能力=給与の差とすると公平性が保たれなくなります。
従業員にはそれぞれ個性があります。経営者は、それに対応した教育システムを構築しなくてはなりません。人によって修得するスピードの違いがあるということを理解しておく必要があります。短兵急に事を起こすと必ずと言っていいほど失敗するものです。
人は自分の能力を評価されていると感じた時に「やる気」を出します。モチベーションを高めるのに必要なものは、経営者の「教育する姿勢」です。いわゆる熱意です。「士は己を知る者のために死す」が究極の教育システムだとも言えます。人のやる気は、決してお金では買えないものだと経営者は自覚して欲しいものです。