人材育成セミナー

先月に農業法人の人材育成セミナーを担当して講師をおこなってきました。農業と製造業とを比較することは単純にできませんが、法人として考えるならば人材育成に大きな「違い」はありません。従業員にいかにモチベーションを高く保ち続けさせられるかがポイントになります。

人材育成に入る前に採用があります。採用する時のポイントを幾つか説明して理解して貰えたようです。採用コストをかければ人が集まる訳ではありません。採用するにはそれなりの準備が必要です。採用の準備段階は内部の人材育成体制の構築が必要だと言うことです。さらに言えば評価システムの構築も必要です。このことは長くなるので別の機会に説明します。

人材の採用と育成で、被教育者(トレーニー)を研修するためには教育する側(トレーナー)にも研修が必要です。仕事が上手にできるからといってトレーニングも上手いとは限らないからです。逆に仕事の完成レベルがある程度あればトレーナーに向いている人もいます。研修では、動機づけ理論やリーダーシップ論など人材の育成に必要なトレーニングスキルの基礎知識を学習します。

ただ、人はどんなに基礎知識が豊富でもトレーニングが上手だとは限りません。トレーナーに必要な条件は「観察力」があるかどうかです。トレーニーの長所(良い点)をいかに多く発見できる目を持ち合わせているかです。この観察力は日頃の訓練で上達するものです。皆さんも「良いトレーナー」になるために観察力をつける訓練をおこなってみてはいかがでしょうか?